インタビュー

HOST✕Martial Artist ホストでありながら多彩な才能を持つ男に密着 HANG OVER/桜咲陸

ボクシング一家に生まれ やることは必然だった

父と叔父がプロボクサーだったんです。2人とも全日本の新人王になるくらいで、あの渡嘉敷さんとも対戦したことあるんですよ(笑)。その影響もあって小さい頃からグローブに慣れ親しんでいました。本格的にジム通いを始めたのは中学2年生のときです。地元・千葉のジムに6年間通っていました。高校2年の時に関東大会準優勝、高校3年で優勝して、全日本のランキングで8位になりました。大学はスポーツ推薦で東洋大へ進学して、あの村田諒太選手と同じ寮だったんです。転機になったのは大学1年生の時で、挫折をしてしまいした。オリンピックを目指して頑張っていたのですが、国体で負けちゃったんです。トーナメント方式だから、次のチャンスなんてなくて…。関東と全国のレベルの差を見せつけられて、モチベーションが下がってしまって…。中学・高校とボクシング一筋、大学に入ったらみんな楽しそうにしてて(笑)。僕も遊びたいなって思ったのはいいけど、お金がない!ってことで、ホストになりました。

桜咲 陸(おうさき・りく) 29歳・6月16日生・B型・170㎝

週1のホストで月給は ●万!いま思えば…(笑)

当時、池袋のカラオケ屋でバイトをしていたのですがどんなに頑張っても5万円くらいにしかなりませんでした。それに比べてホストは週1の出勤で15万も給料がもらえたんです。当時の僕からしてみたら大金ですよ(笑)。けど、今になってよくよく考えてみたら騙されてたのかなと…。だって売り上げ自体は100万以上あったのに、もらえた金額は15万ですよ?(笑)。今では考えられないですよね!そして気づけば20歳で代表にまでなっていました(笑)。ボクシング自体は辞めるつもりは毛頭なかったのに、ホストを始めて半年で結局辞めてしまいましたね。

 

そしてまた格闘技へ キッカケは「所英男」の存在

格闘技にまた触れたのはちょうど3年前の「宴」でした。経験者だし、イケるでしょ?なんて思ってましたがあっさりと負けちゃって(笑)。試合の1週間前までラスベガスで遊んでたらそりゃぁ負けますよね。そして、今年の8月にRISEのアマチュアの大会に出て1分KO勝ちすることが出来ました。翌月には宴にリベンジで出場、相手が強かったので焦りましたが勝つことができました。

もう一度格闘技を始めようと思ったのは「所英男選手」がキッカケです。格闘の世界って寿命がすごい短いって言われているんですが、40歳になっても未だ第一線で活躍している姿を見て「なんなら僕もちょっとイケるかも!?」って(笑)。ガッツ石松さんが言っていたのですが「努力は可能性の追求」なんだそうです。僕自身、現状維持というのは退化だと考えています。だから、チャレンジし続けたいと思って。

格闘技とホストの 意外な共通点とは?

実はホストと格闘技って共通点があるんです。それは、頑張ったら絶対に結果が出るということ。そして、相手がいて試合をするというところです。ボクシングの「カウンター」ってあるんですけど、それって相手に攻撃を出させて初めてカウンターできるんです。右ストレートを出すように仕向けて、カウンター攻撃!ホストと少し似ていて、お客様に自分の欲しい言葉を出させるって言うんでしょうか。相手の心と行動を読みつつも、自分の思い通りに動かす術がボクシングとホストで似ていると僕は感じます。頑張ったら絶対に結果は出るけど、結果が出ない努力はまだ努力じゃない。ホストもそうで、結果が出ていないのならそれは努力が足りないってことなんです。少し厳しい言い方かもしれませんが、この世界はシビアな世界ですから。 いまの子たちって環境に恵まれているのに、ホストがアイドル化したことによって、ホストという存在をはきちがえているように感じることがあります。ホストとは最高の接客業、お客様を迎える立場です。お客様の気持ちを満たすことに努力を傾けて欲しいですね。

撮影後記

こんなに可愛い顔しているのに、どこにそんなパワーがあるの?ってくらいパラフルな陸クン。次ページにて9月に行われた宴の様子を紹介しているのでそちらもあわせてご覧ください。普段の彼からは想像もつかない、真剣な眼差しで撮影隊も思わずドキッとしてしまいました。これからトレーニングも始めるそうなので、どこまで行くのか楽しみで仕方ありませんね。

 

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